Windows版Bilingual Emacspeak
ここではBilingual Emacspeakの
Windows版をインストールしたり使用したりする際に参考になる情報を公開しま
す。
- 目次
-
- 2002年7月20日
- BEPのWindows版パッケージが新しくなりました。以前のバージョンよりも
楽にインストールができるはずです。
- 2002年1月13日
- 1年ぶりにBEPをリリースいたしました。
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Windows版Bilingual Emacspeak (BEP)はまだ開発中で不十分なところがある
のですが、視覚障害者が1人で使えるレベルになったので、公開し
ます。このシステムは本家Emacspeakを日本語Windows向けに拡張したもので、
Emacspeakの優れた機能を使える(ハズ)です。本システムを使うためにはEmacsの知識が必要
です。この辺のサポート体制も今後充実させていかねばと思っておりますが、と
りあえず今のところはご容赦ください。また、本システムはEmacs (Meadow)の内
部しか音声化しないので、Emacs外を操作するにはスクリーンリーダが必要です。
Windows版の詳細は
渡辺研究室のWebサイトにある発表論文をご覧ください。
Linux版はLinux Conference 2000 Fallで
発表した論文を見てください。また
BEPの紹介デモの
MP3版、つまり音声だけを公開しています。動画のデモも準備中です。
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手軽にインストールしたいという方のために、Meadowの配布パッケージに
Bilingual Emacspeakを組み込んだインストーラを作りました。
視覚を伴なわなくてもインストールできるように配慮したつもりです。
- 必要な環境
- PC: Windows98/98SE/ME/2000/XP が稼動するPC
- メモリ: 128MB 以上のメモリ(多ければ多いほど良いでしょう。)
- 日本語音声合成エンジン: IBM ProTalker97、または東芝ララボイス2001
- 英語音声合成エンジン: Microsoft Text-to-Speech Engine
- 1. 日本語エンジンのインストール
- 本インストーラでのインストールを行う前に、日本語音声合成エンジンを
あらかじめインストールしておいてください。
SAPI 4対応のProTalkerを既に使っている場合はProTalkerのインストール
作業は不要です。インストールの詳細は次章の
日本語エンジンの項を参照してください。
東芝ララボイスを使う場合はパソコンショップなどで購入する必要があり
ます。ララボイスについては、
東芝ララボイスのページ
をご覧ください。
なお、ProTalker、東芝ララボイスはそれぞれ IBM 東芝の製品です。
- 2. 英語エンジンのインストール
- 本インストーラでは、お使いの PC に英語エンジンがインストールされて
いない場合、ネットワークからダウンロードしてインストールしますの
で、特に導入作業を行う必要はありません。
- 3. BEP パッケージのインストール
BEPのパッ
ケージをダウンロードします。
[md5]
[BEP
Windows版パッケージの readme.txt]
[BEP ソースパッ
ケージのreadme.txt]
ダウンロードしたファイルをExplorerなどで実行し、指示に従ってイン
ストールを行ってください。
- 4. Meadowの開始
- スタートメニューから「プログラム」、「Meadow」、「Meadow」を
選んでMeadowを起動してください。しばらーく待つと喋るはずです。スピーチサー
バの起動に時間がかかるので、10秒くらいは待ってくださいね。
「4. Meadowの活用」に移動
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簡単パッケージを使わずにそれぞれのソフトウェアを個別にインストールしたい
人向けの情報です。今の所はタイピングと達成感と知識以外に得るものはありません。
ダウンロードするものについては
必要なものと入手先を、インストールの方法につ
いては、
cygwin を使ったインストールを参照
してください。
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Meadowを使うときに役立つ主なリンクのリストです。これを読むとかなりのことがわかるはずです。
- 基本的なヘルプ情報を得る方法
- C-h C-e で Emacspeakのヘルプ、 C-e tでEmacsのチュートリアルを読めま
す。また C-h i で infoを読むと、Emacspeakの機能がよくわかります。
Emacs(Meadow)がどんなエディタかを知るためには、
c:\meadow\1.15\etc\tutorial.ja あたりを読むとなんとなく
わかるかも知れません。またEmacsはUNIXからきたエディタなので、パス名の区
切りに \ じゃなくて / を使います。最初は戸惑うかも知れませんが、慣れると
押しやすくていいですよ(笑)。
- MeadowのFAQ(よくある質問と答え)の一覧
- ここを見てみると、Meadowに関する疑問の答えが書いてあるかもしれません。
- 小関さんのEmacsのページ
- Emacs全般に関する情報が満載です。
Meadowの
ページや、
UNIX Userの
原稿などの役に立つ情報が満載されています。
- Meadow関係MLの検索・閲覧サイト
- Meadowに関連したメーリングリストの過去記事を検索したり、閲覧したりできます。
- 忘れてはならないのは、Emacsのマニュアル(info)を読むことです。
- Infoが正しくインストールされていれば、C-h iでinfoのトップディレクトリに移ります。
この他にもMeadowに関する情報はあちこちにあります。
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Bilingual Emacspeakのコマンド一覧などもここで提供する予定です。
CやLispのソースを読ませると、Audio Formattingを楽しめます。基本的にEmacspeakなのでコマンドはそのまま使えます。ただしUNIXとWindowsの環境の違いなどが原因でまだ動かない機能もあります。
Bilingual Emacspeakの基本コマンド
Bilingual Emacspeak (BEP)のコマンドはすべて C-e (コントロールキーを押
しながらEを押す。Emacspeak だから e です。)で始まります。
- 停止
- C-e s (コントロールキーを押しながら同じにEを押して、両方のキーを離してからSを押す。)
- スピーチサーバの再起動 (喋らなくなった時に使えます)
- C-e C-s
- バイリンガルモードの切り替え
- C-e x m s (n,a,k)
- 一行読み上げ
- C-e l (カーソルの前だけとか後ろだけを読むこともできます。line だから l です。)
- 一語読み上げ
- C-e w (2回続けて押すと2回目はスペルアウトします。カーソルの前だけとか後ろだけを読むこともできます。word だから w です。)
- 一文字読み上げ (詳細読みします)
- C-e c (character だから c です。詳細読みをさせないこともできます。)
- 段落読み
- C-e { (カーソルの後ろだけを読んだり、前だけを読んだりもできます。)
- バッファ全部を読む
- C-e b (カーソルの後ろだけを読んだり、前だけを読んだりもできます。)
- 速度変更
- C-e d 数字 (0から9までの数字を入れるとプレセットされた速度に変更します。)
- オーディオアイコンの機能をON・OFFする。オーディオアイコンというのは各種の短い音です。これを一度ONにして使うと面白いですよ。
- C-u C-e C-a
- 音声化を一時停止・再開
- C-e d q
- 時刻の読み上げ
- C-e t
- モードラインの読み上げ
- C-e m
- 現在の行位置読み上げ
- C-e C-l
- 現在の桁位置読み上げ
- C-e =
Bilingual Emacspeakの活用
- Emacsの遊び方
- Emacsのチュートリアルを読んでメモ帳程度に使えるようになったら、これ
を読んでみてください。Emacs(Meadow)をインストールしただけで遊べる方法
をいくつか紹介しています。
- BEP のFAQ
- BEP について、よくある質問と答えを集めたものです。まだ作成中です。
- BEPユーザのためのEmacsリファレンス。
- GNU Emacsに付属するrefcardの日本語訳です。上から順に読んでもわかりやすい
ようになっています。
- BEPユーザのためのdiredリファレンス。
同じくdired Referenceの日本語訳です。
- Emacsでプログラミングの勉強をする方法
- 準備中
- EmacsでWWWを読む方法
- 準備中
- Emacsで電子メールを読み書きする方法
- 準備中
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BEPをインストールしたのだけれどまったく喋らない、声が途切れ途切れになる、なんかおかしいというときは、ここにある情報が役に立つかもしれません。
- 音源に YAMAHAのDS-XG (YMF744) を使っているパソコンで声が切れ切れになる。
- コントロールパネルの「マルチメディア」の「オーディオ」タブの「再生」
の「詳細プロパティ(P)」の中の「パフォーマンス」タブでハードウェアアクセ
レレータの設定を低くしてください。最低レベルかもう少し上のレベルにして様
子を見てください。
- MMX Pentiumクラスのパソコンで使うと時々スピーチサーバーが反応しなくなり音が出なくなる。
- バグが残っています。Pentium IIクラスのパソコンだと問題ないのですが、
CPUパワーが低いとスピーチサーバー内の処理がうまくいかないことがあります。
- バッテリーで使うと、ほとんど喋らなくなる。
- BEPのスピーチサーバはCPUパワーを要求するので、バッテリー使用
時もCPUがフルパワーで動くように設定してください。
- 日本語を満足に喋らない。一部しか音声化しない。
- ProTALKERのバージョンが古い可能性があります。
- BEPをインストールしたらスクリーンリーダの動作がおかしくなった。
- スクリーンリーダが使っているProTALKERがSAPI 4に対応していなかった可
能性があります。SAPI 4が上書きしたファイルを元に戻せば修復できると思いま
す。bep-contact@argv.orgまでお
問い合わせください。この他のケースでお使いの音声化システムの動作に支障が
出たときもbep-contact@argv.org
にお知らせください。
- Emacsの使い方がわからない。
- 4. Meadowの活用 を参照してください。
- Bilingual Emacspeakの使い方がわからない。
- 5. Bilingual Emacspeakの使い方 を参照してください。
- 英語が早すぎて聞き取れない。
- バイリンガルモードを切り替えることで、カタカナ英語で読ませたりする
ことができます。
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BEPの開発はBEP(Bilingual Emacspeak Project)メーリングリストの上の議論
に基づいて行われています。詳細はBEPメーリングリスト
の紹介をご覧になり、お気軽にご参加ください。
また、その他質問等はbep-contact@argv.orgまでお寄せください。
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BEPの活動はAccessibility Research Group
for the Visually-Impairedの協力の下に行われています。
Windows版のスピーチサーバは、Gary Bishop氏が個人用に作ったスピーチサーバを元にしています。ソースを公開してくださったBishop氏に感謝します。
また漢字入力/確認時の詳細読みに、静岡県立大学の
石川准教授作のDOS
用スクリーンリーダ「グラスルーツ」の辞書を利用しています。(ただしWindows
版は詳細読みをWindowsのスクリーンリーダに任せています。) 辞書の使用を快
諾くださった石川先生に感謝します。Bilingual Emacspeak Projectはオープン
ソースの世界だからこそ成り立つプロジェクトです。ソースのfreedomの精神に
感謝し、BEPの自主開発部もオープンソースで公開しています。
あなたは2001年1月9日21時50分から数えて
番目の訪問者です。
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Last Updated: $Date: 2006/04/30 17:21:17 $ GMT
Modified by: $Author: bep $