$Id: bepfaq.html,v 1.33 2002/05/17 01:19:44 mitsugu Exp $
BEPとは、Bilingual Emacspeak Platformの略で、視覚障害者がGNU Emacsや、 Meadowを音声で使うためのソフトウェアです。Emacs を音声ガイドで使うための Emacspeak というソフトがありましたが、残念なことに英語でしか使えませんでした。これ を日本語も使えるように拡張したのがBEPです。
GNU Emacsとは、Unixや、Windowsなど多くのOSで動く多機能エディタです。 文書の編集操作はもちろんのこと、外部のパッケージを導入することで、メール やネットニュース、Webブラウザなど多彩な機能を持たせることができるエディ タです。
また、emacs-lispというプログラム言語を使うことで、自分の好きなようにエディタの 動作を変更できます。
いくつか参考になるページをあげます。
Meadow (Multilingual Enhancement to gnu Emacs with ADvantages Over Windows) は Windows95/98/ME/NT/2000 上で動作する、Emacs20 を基に機能を強化したエディタです。
いくつか参考に成りそうなページをあげます。
BEPの最新リリースバージョンはBilingual Emacspeak Platform Release 01です。 BEPの Windows版のページ Linux版のページ からそれぞれWindows版とLinux版を入手できます。
BEP では、以下のメーリングリストを運営しています。
それぞれ以下のようにしてください。
BEP 関係のメーリングリストについて詳しくは、 メーリングリストの案内ページ をご覧ください。
それぞれ以下のようにしてください。
あります。 Bilingual Emacspeak Project のページから過去記事の検索ができます。
現在作成中です。
もともとはこのシステムの開発プロジェクト Bilingual Emacspeak Projectの 略でしたが、今はEmacspeakをバイリンガル化した音声化システムの名前 Bilingual Emacspeak Platformの略として使っています。 別府温泉とは関係ありませんが、私は温泉は好きです。
Meadowや、Emacsは、 一般公共使用許諾契約書 (GPL, GNU General Public License) のVersion 2またはそれ以降に基づいて配布されています。
BEPはGNU Emacsと同じくGPLのVersion 2またはそれ以降に従います。
このFAQのHTML版は、FAQページ( http://www.argv.org/bep/common/faq/bepfaq.html )から入手できます。
「C-」は「コントロールキーを押しながら」、「M-」は「メタキーを押しな がら」の意味です。「メタキー」については以下を読んでください。
Emacsは、コントロールキーやメタキーを多用します。 C-cとは、コントロールキーを押しながら「C」のキーを押すことです。 M-xとは、メタキーを押しながら、「x」を押すことです。 コントロールキーはいいですね。 では「メタキー」とはなんでしょう? 普通パソコンにはメタキーがないので、Meadowの場合はALTキーがメタキーの役 割をするようになっています。M-xは「ALTを押しながらx」ということになります。 Emacsはいろんなコンピュータで使われますから、ALTキーもうまく使えない場合 があり得ます。その場合は、ESCキーを「押してから」という操作で「M-」の 意味になることも憶えておくと便利でしょう。
BEP(emacspeak)のパッケージには、完全ではありませんが英語の説明がinfo形式で付属します。 BEP固有の解説で日本語に書かれたものは今はありませんが、作成中です。 お手伝いいただけるとうれしいです。
BEP(Emacspeak)のデモのmp3ファイルは、BEPデモのページで聞くこ とができます。
現在配布されている BEP のパッケージは、自己解凍形式で配布していますの で、ファイルをダウンロードした後に、Explorer などで実行するだけでインス トールが完了するようになっています。
インストールについての詳細は、 BEP Windows版のページ などを参考にしてください。 Windowsのインストール形式に従ったインストーラも2001年度内公開を目指して作成中です。
SAPI (Speech API)は、Windows上で音声環境を統一的に管理する仕組みです。 SAPIについて詳しくは、 Microsoft Accessibilityのページ をご覧ください。
BEPでは、.emacsというEmacsの設定ファイルがこのホームディレクトリに置かれます。 環境変数HOMEが指定されていれば、その値を使いますが、そうでなければ インストール時にホームディレクトリの場所を指定する必要があります。 簡単パッケージのデフォルトのホームディレクトリは、c:\Meadow\home になって います。
Emacsの動作を自分の好きなように変更するための初期設定ファイルです。 このファイルは、Emacs-Lispと言うプログラミング言語で記述します。 しかし、人の設定をほとんどそのままコピーして作ることが多いです。
ホームディレクトリを表す記号です。
いろいろな原因が考えられますが、以下のことを確認してみてください。
Meadow(Emacs)は、Windowsのアプリケーションなどとは違ってAlt+F4では終了できません。C-x C-cを使ってください。 このとき、編集されたファイルがオープンしていると
Save File c:/hogehoge.txt? (y,n,!)
などと聞かれます。 これは「保存されていないファイルがあるので保存しますか?」というような意味です。 保存したければ「y」、保存したくなければ「n」とします。 ここで、「yと答えた場合はEmacsは終了します。「n」と答えた場合は
Modified buffers exist; exit anyway? yes or no
と聞かれます。 これは、「まだ保存していないバッファがあるけれど、本当に終了しても良いか?」と聞いています。終了したい場合は、「yes」と打ちましょう。 「y」や、「n」ではないことに注意してください。
まず、C-h t (CTRLとHを押してTを押す)をしてみましょう。 Emacsのチュートリアルが出てきます。 これで基本的なコマンドや、概念を覚えましょう。
BEPは簡単にアンインストールできます。 詳しくはBEPメーリングリストでお問い合わせください。 Windows版のBEPでは、現在準備中の次バージョンのインストーラを使うとWindowsのコントロールパネルからアンイストールできるようになります。
MeadowはWindowsのシステムにファイルを追加したりしないので、アンインストールは簡単です。
ディレクトリC:\Meadowと、スタートメニューの「プログラム」→「Meadow」の
項目をエクスプローラなどで削除するだけです。
もしレジストリを編集した経験があって、ちょっとのことでも気になる場合には、
\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\GNU\Meadow
のレジストリキーを削除してもよいでしょう。
BEP(Emacspeak)は、スクリーンリーダではなくて Emacs を音声で利用するものです。 Windowsの画面を読むにはWindows画面読み上げソフトウェアが必要です。
できます。ただし、 OutSPOKENや JAWS3.7 IBM Version では不具合がおきる場合があります。 詳しくは、 FAQ 3.4 を参照してください。
Meadow1.15以前のMeadowでは、このような現象が起こります。一時的に2000Readerを 終了してから、install.exeを起動してください。
Meadow 1.14からはBEPなしでもがんばればoutSPOKENやJAWSでMeadowの画面を読むことができるようになりました。そのため、BEPの音声がこれらのスクリーンリーダーとぶつかってしまうのです。 これは、Meadowのカーソルの形を、デフォルトのcaret cursorから、スクリーンリーダーが認識しないものに変えると直ります。 以下のコードを .emacs に書いてください。 これで、スクリーンリーダーがよけいな読みをしなくなり、BEPとJAWSやOutSPOKENを共存して使えるようになります。
(setq default-frame-alist (cons '(cursor-type . BOX) default-frame-alist))
Meadow(Emacs20)では、デフォルトがこのようになっています。 以下のコードを~/.emacsに書くと、C-nで新しい行が挿入されないようになります。
(setq next-line-add-newlines nil)
普通のエディタのように矢印キーも使えます。 Emacsは、ホームポジションから手を離さなくてもカーソル移動やコマンド入力が出来るようになっていますが、矢印キーやマウスを使った操作も出来ます。
EmacsのマニュアルがInfoです。英語のものが多いですが、 M-x info するとInfoマニュアルの一覧が現れます。 読みたいマニュアルの名前をしゃべるまで[tab]を押して行きます。 たとえば、Emacsのinfoを読みたいのなら、
* Emacs: (emacs). The extensible self-documenting text editor.
というようなところでエンターを押します。
Speak.exe(BEPのスピーチサーバ)が落ちてしまったのが原因です。C-e C-Sでスピーチサーバを再起動してください。
現在の所変えられません。
BEP(Emacspeak)は、C-eをemacspeakの音声通知コマンドに割り当てます。 行末に移動するコマンドは、C-e C-eに変わっています。
2000Readerなどボリュームコントロールを自前でするアプリケーションは、それを使って、SAPIの音声とボリュームの大きさが同じになるように設定すると良いでしょう。
C-e l です。
C-e c でカーソル位置の文字を詳細読みします。
C-e a でもう一度しゃべらせることができます。
C-e m でモードラインを読むことができます。
C-e = で現在のカーソル位置のカラムをしゃべります。
C-e f とすると対象ファイル名を読み上げます。
C-e t で、現在時刻を知ることができます。
Dosプロンプトのスクリーンリーダほどの読み上げではありませんが、Emacsのshell-modeを使うことができます。Meadow(Emacs)の上で、
M-x shell ret
として見ましょう。おなじみのコマンドプロンプトがしゃべります。
現在BEPで利用可能なメーラーや、ニュースリーダーは以下のようなものがあります。
Emacsには、
M-x telnet
とすると、telnetで外部のマシーンに接続できる機能があるのですが、BEPでは うまく音声で使えません。
Emacsのファイラーである dired で ftpを使うことが出来ます。
Emacsで動くWWWブラウザの Emacs/W3 emacs-w3m が使えます。
Emacs/W3 では、ページのリンクやタイトルなどを、声を変えて読ませることができます。
HTML編集では、 HTML-Helper-Modeや yahtml などが使えます。
Emacs標準でついてくるTeX編集モードや、 yaTeX が使えます。
BEPがまだ対応していませんが、Emacsの上で動くlookup が使えるかも知れません。
BEPがまだ対応していませんが、Emacsでは ispell でスペルチェックが出来ます。
Meadowを起動するコマンドはMeadow95(Windows2000や、WindowsNTでは、Meadownt)です。
Muleの部分をこのコマンドに読み替えてやってみてください。
なお、autoexec.batなどでPATH環境変数にc:\Meadow\1.14\bin
を追加していない場合には、
C:\Meadow\1.14\bin\meadow95
のようにフルパスで指定する必要があります。
Play With Emacspeak(Emacspeakで遊ぼう!) というページに遊び方のヒントがのっています。
はい。M-x calenderとしてみましょう。 耳で聞いたときにわかりやすいように、何年何月何日何曜日と読んでくれます。
上記カレンダーモードは簡単なスケジュール管理機能を持っています。
心理学の世界(?)では有名らしい「Eliza」と呼ばれる人口無能プログラムと対話することができます。なんでも、考えが錯綜してまとまらなくなったときに自分を取り戻すのによいとか……。 M-x doctorすると、英語でdoctorが質問してきます。 これに英語で答えて行きましょう。
以下の設定を~/.emacsに追加してください。
(defadvice doctor-mode (after meadow-doctor-mode first nil) "Fixes doctor for Meadow-1.14. But what was the problem in the first place?" (interactive) (setq sentence-end "[.?!][]\"')}]*\\($\\| $\\|\t\\| \\)[ \t\n]*") )
これはおなじみの五目並べです。 起動すると「Do you allow me to play first (y or n )」つまり、「私(Emacs) が先に打ってもいい?」と尋いてきます。じゃんけんはしなくていいらしいので、 気分にあわせて「y」か「n」を入力します。 すると、画面上には五目ならべのための番面が現れます。これは画面いっぱいに、 縦横にならんだ「.」の列です。あなたはこの番面を、次のようなキー操作で移 動することができます。
移動すると異動先のマスの番号が行、列の順に読み上げられます。そこに駒があっ た場合、自分の駒なら「x」相手の駒なら「o」(スピーチサーバによって「zero」) と読み上げられます。 自分の駒を置くにはスペースキーを押します。すると自分の駒がそのときいた場 所に置かれた後、すぐにEmacsが次の手を打ち、その相手の駒が置かれた場所に 移動します。 後はこれを繰り返して、自分の駒が相手より速く5個直線にならべば勝ちです。 チャレンジしてみてください。
テキストアドベンチャーゲームです。でも、私はまだプレイしたことがありません。
以下に例を示します。この例の色などをお好みに変えてみてください。
;;; フレームの設定 (setq default-frame-alist (append '((width . 90) ; 横幅(文字数) (height . 32) ; 高さ(行数) (top . 10) ; フレーム左上角 y 座標 (left . 10) ; フレーム左上角 x 座標 (background-color . "Black") ; 背景色 (foreground-color . "AntiqueWhite")) ; 文字色 default-frame-alist))