[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]
Re: 漢字直接入力 Re:CTRLキーについて
- To: bep@argv.org
- Subject: Re: 漢字直接入力 Re:CTRLキーについて
- From: Koichi INOUE <inoue@argv.org>
- Date: 19 Apr 2001 18:01:20 +0900
- Delivered-To: mailing list bep@argv.org
- Mailing-List: contact bep-help@argv.org; run by ezmlm
- Organization: Accessibility Research Group for the Visually Impaired(ARGV)
- User-Agent: T-gnus/6.15.0 (based on Oort Gnus v0.01) (revision 06) SEMI/1.14.3 (Ushinoya) FLIM/1.14.2 (Yagi-Nishiguchi) APEL/10.3 Emacs/21.0.98 (sparc-sun-solaris2.7) MULE/5.0 (SAKAKI)
井上です。
KIRIAKE Masanori <seiken@...> writes:
> 1. 漢字1文字を表すのに3文字の点字を使います。
> 2. 1文字目を「音符号」と呼び、漢字の音読みのパターンによって数種類決め
> られています。
> 3. 2文字目が音読みの最初の文字を表します
> 3. 3文字目が訓読みの最初の文字を表します。
>
> 例えば「山」というかんじなら「☆さや」となります。音符号を☆で書きました。
感じの音読みは、
1音である
2音目が「い・ん・ち・き・つ・く」のどれかである。
「こー」のように「お」段ののばし音である。
とかに分類できて、それぞれに対応する音符号が定義できます。
これと音読みの1音目を組み合わせ、(ここまでで転じ2マス)、最後に訓読み
の最初の音をおくことで、漢字1文字を固定長の点字3文字で表すことができ
ます。さらに、最初の音符号に使う文字は濁点や1文字で意味をなす点字とぶ
つからないように定義することで、スペースを用いずに漢字かな混じりの文を
点字で書き続けることができます。
これだけならかなり分かりやすく聞こえるのですが、ちょっと考えるとすぐに
破綻するのが分かります。たとえば、音が「こう」である文字は非常に多いた
め、訓読みの1音目では区別できなくなります。そこで、「こう」を表すと定
める音符号と2マス目の組み合わせをヒューリスティックに3種類増やして合
計4種類にしています。(もっと多いかも知れないです。)
この増やした3種類には「こう」と連想できる要素はほとんどありません。
さらに、3マス目も、訓読みがない文字、音部分を多重化するほどの必要がな
い文字などがあるので、漢字の部首と結びつけた点字パターンが用いられるよ
うになります。
こうなると、音訓を元にした連想では歯が立たなくなり、結局体で憶えること
になります。
# それで私は挫折しました・・・
> 音符号に対するキー割り当てを行うと、3ストロークで漢字が入力できます。
確か、最初の音符号部分にはなにかのシフト系のキーとキーボードの特定の行
のキーを使いやすいような順で割り当て、残りの2マスはかなキーを拡張した
ような配列で入力するのではなかったかという曖昧な記憶があります。
なにせ、職能開発センターに(なぜか忘れたけど)行ったときに、デモンスト
レーション的に少しだけこの入力方法を教わっただけなので。
どれくらいの人が使っているのか不明ですが、キーの同時押しを必要としない
し人間工学的にも6点入力に勝るかも知れません。
でもやはり6点漢字入力の基本はAOKワープロのfds, jklの6点を用いた点字
入力です。思えばこの方式で漢字かな混じり文が書けるAOKワープロのPC88バー
ジョンが、私とコンピュータとの出会いでした。(うるうる)
長谷川先生に、「あまりコンピュータとしての扱い方を気にしない方がいい。
そうやってコンピュータにはまって、6点漢字を挫折した生徒がいる。」とい
われたのを思い出しました。
--
Koichi Inoue, ARGV
E-Mail: inoue@...
ICQ UIN: 74900690