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Re: [AC-senmon 128] 「障害者・高齢者等配慮情報システム開発事業」説明会の開催
- To: bep@argv.org
- Subject: Re: [AC-senmon 128] 「障害者・高齢者等配慮情報システム開発事業」説明会の開催
- From: Koichi INOUE <inoue@argv.org>
- Date: 12 Jan 2001 02:20:00 +0900
- Delivered-To: mailing list bep@argv.org
- Mailing-List: contact bep-help@argv.org; run by ezmlm
- Organization: Accessibility Research Group for the Visually Impaired(ARGV)
- User-Agent: T-gnus/6.14.5 (based on Gnus v5.8.7) (revision 08) SEMI/1.14.3 (Ushinoya) FLIM/1.14.2 (Yagi-Nishiguchi) APEL/10.3 Emacs/21.0.93 (i386-windy-freebsd4.2) MULE/5.0 (SAKAKI)
井上です。
よく見るとちょっと前から小田さんへのCcはないですね。
Naoto Takahashi <ntakahas@...> writes:
> ちょっと気になったのは、支払いが成果物納入後になっている点と、評価実験
> のところに、「偏りのない形で(やる気のある人達だけではなく)参加した体制
> で行うものであること」と書いてある点です。前者はまあいいとして、後者に
> ついては真面目に考えないといけないと思います。はたしてやる気のない人に
> Emacs を使わせることができるかどうか…。
すみません。
実はちゃんと応募要領を読んでいないのですが、後者の問題は大きいと思います。
私がほしいと思っているBEPは、あくまでEmacsが使いたい視覚障害者が快適に作
業できる、プラットフォームにあまり依存しない環境です。Emacsを使うことを
好む人が視覚の欠如によって得にくい情報を過不足なく提供できる、完全にカス
タマイズ可能で効率的な環境とでも言えばいいでしょうか。
もちろん存在をアピールして「こんなのもあっておもしろいよ!」という活動は
必要ですが、ニーズを「偏りなく」分析した場合、おそらくBEPで私がつくりた
いものとは違った形になると思います。
そういう意味もあって、「たぶんお金は儲からないけど、誰もつらい思いをしな
い」などと書いたのですが、5000万円のお金をもらうとするならば普遍性を
求められるのは当然なんですよね。
「BEPが開発の主体であり続ける」ことも苦しくなる可能性もあります。
もちろん私としてもコードを書いてくれる人がいたらいいとは思っています。現
在のBEPでオリジナルに書いた部分は、
・Emacspeak本体の日本語依存部分(詳細読み及び一部書き換え)
・Windowsスピーチサーバの日本語依存な部分
・Linuxスピーチサーバ
・Egg4, Mew, WL用adviseパッケージ
で、コード全体のおそらく5%にも満たないでしょう。
・Linuxスピーチサーバの安定化(おそらく書き直し)
・Windowsスピーチサーバの安定化(他のSAPIアプリで問題ないのだからできるは
ず)、書き換え量不明
・SAPI5前面対応
・多言語拡張(Emacspeak本体も修正が必要)
などを考えると渡辺さんと私では明らかに実力&人手不足です。
ある程度お金を使ってでも解決したいところです。
しかし、L-Voiceがおそらく失敗したように、BEPもまた、視覚障害者のコンピュー
タ利用の中心となりうるものではないし、もしかしたら(Linuxでワードが読めな
くて困るみたいに)閉じた世界に向かってしまうかも知れません。
5000万円(大企業の50人月/1年)が我々にこの普遍性を求めるものであるな
ら……。
話を広げる前にこのお金がなにを我々に求めるのか、それに対してBEPがどう答
えられるのか/られないのかをもう少し慎重に考える必要があるかも知れません。
--
Koichi Inoue, ARGV
E-Mail: inoue@...
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