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Re: [AC-senmon 128]「障害者・高齢者等配慮情報システム開発事業」説明会の開催



渡辺です。

On 12 Jan 2001 02:20:00 +0900 Koichi INOUE <inoue@...> wrote:
> Naoto Takahashi <ntakahas@...> writes:
> 
> > ちょっと気になったのは、支払いが成果物納入後になっている点と、評価実験
> > のところに、「偏りのない形で(やる気のある人達だけではなく)参加した体制
> > で行うものであること」と書いてある点です。前者はまあいいとして、後者に
> > ついては真面目に考えないといけないと思います。はたしてやる気のない人に 
> > Emacs を使わせることができるかどうか…。
> 
> すみません。
> 実はちゃんと応募要領を読んでいないのですが、後者の問題は大きいと思います。
> 私がほしいと思っているBEPは、あくまでEmacsが使いたい視覚障害者が快適に作
> 業できる、プラットフォームにあまり依存しない環境です。Emacsを使うことを
> 好む人が視覚の欠如によって得にくい情報を過不足なく提供できる、完全にカス
> タマイズ可能で効率的な環境とでも言えばいいでしょうか。

これがコアの部分です。絶対に譲れない部分です。

「偏りのない形で(やる気のある人達だけではなく)参加した体制で行うもので
あること」という文はWebページに書いてありますが、公募要領の該当個所では、
1) 実際に開発成果を利用するものが参加した体制で実証・評価実験を行うもの
であること。
2) 開発成果の利用者が明確で、....利用者の特性を十分考えた仕様になって
おり、そのまま実用化に結びつくものとする。
3) 開発成果の適用分野、利用形態などが具体的であり、…開発成果の活用方法、
普及方策、普及体制が明確であること。

となっています。つまり、”やる気のない人にも使えるシステム”という意味
ではないと思います。

まずEmacsを使いたい視覚障害者がLinuxでもEmacsを使え さらにLinuxも使える
音声化システムを作る。さらにその成果を公開し、こういうLinux音声化
システムを必要とする視覚障害者への普及を図る、というだけで十分だと思い
ます。視覚障害者のニーズを偏りなく取り入れる必要は全くないと思います。

また、この公募の重点テーマの3「OS上の読上げ/文字拡大システム」の中に、
「現在、(音声化や拡大表示が)未実現のGUI対応のOSがある。このため、この
未実現のOS上で稼動する音声読上げ/拡大表示システムの実現が望まれる。」
とあります。したがって、Linux版BEPはこの重点テーマにぴったり はまります。

> 話を広げる前にこのお金がなにを我々に求めるのか、それに対してBEPがどう答
> えられるのか/られないのかをもう少し慎重に考える必要があるかも知れません。
> 
この検討は必要です。
# それと同時に応募するのなら企業とコンタクトして申請書に必要な内容を
# 詰めねばなりません。

ただこの助成金が我々に何を求めるのかは関係なくて、我々がこのお金で何を
したいのかが大事だと思います。我々がしたいことを申請書に書いて応募して、
それが認められたら、それでよいのです。それが万人の役に立つかどうかは
心配しなくてよいのです。ただ、申請書に書いたコアの部分は本当に作り上げ
なければなりません。それが助成金をもらった人間の義務です。


あと、支払いが成果物納入後になっている点は、予定の予算は支払われるけれ
ども、不出来だったら再開発を求められるということらしいです。

# 明日の午前中は期末試験なので、もう寝ます。