[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]
Re: [same] JAWSの操り方
- To: same@argv.org
- Subject: Re: [same] JAWSの操り方
- From: Koichi INOUE <inoue@argv.org>
- Date: Fri, 01 Feb 2002 01:19:10 +0900
- Delivered-To: mailing list same@argv.org
- Mailing-List: contact same-help@argv.org; run by ezmlm
- Organization: Accessibility Research Group for the Visually Impaired(ARGV)
- User-Agent: T-gnus/6.15.4 (based on Oort Gnus v0.04) (revision 09)SEMI/1.14.3 (Ushinoya) FLIM/1.14.3 (Unebigoryōmae)APEL/10.3 Emacs/21.1 (i686-pc-linux-gnu) MULE/5.0 (SAKAKI)
井上です。
Kazutoshi Kawamura <kawamura@...> writes:
> ボーランドbuilder5.5をJAWSで操作したいのですが構成マネー
> ジャースクリプト等のヘルプは少し読んだのですがなかなかどうすればJAWS
> を操れるのか分かりません。
統合開発環境系のソフトなんですよね。
Visual C++をはじめ、画面がいくつもに分かれていてあんまり使いやすくはない
ですよね。点字ディスプレイでもあれば少しだけ助かるでしょう。
いきなりPowerPoint対応とかみたいにいろいろしゃべるようにするのはつらいの
で、とりあえずJAWSカーソルで何とかしながら、できそうなところからやってい
くことになると思います。
後、私は使ったことがまだないのですが、VDM100時代にあった画面監視みたいな
ことがframeという機能でできるようです。これを設定するだけで自動的に読め
るところが増えるのではないでしょうか。
以下、自分の体験談です。
私は以前にロータス・ノーツを使うためにちょっとした工夫をしたことがありま
した。そのときの記憶を少しだけ書いてみます。
当時はSAMEを始めたくらいなので、JAWSがでてきたらスクリプトとか書けるよう
になっていろいろしゃべらせてみたいなあという元気がありました。(今も思い
だけはあるのですがなかなか……)
そこで、JAWSがきたら、scriptingmanual.txtだったか、付属のスクリプト言語
のマニュアルを読みました。目次を見ると分かりますが、非対応のソフトに対す
る取り組み方みたいなのも少しだけ書かれています。
さて、ノーツですが、私は最初は欲張らず、メールのリストがあったら上下カー
ソル移動で読めたらいいな、と思いました。
それから、自分が上下カーソルを押した後でその行を読ませる時になにをするか
を考えました。楽なのはテンキーのINSとなんだったか、カーソル位置から右を
読ませるコマンドを入力することでした。
これはSayFromCursorだかそういう名前の関数に割り当てられていることが、ヘ
ルプモードで分かりました。
ということは、上下カーソルを押したら勝手にSayFromCursorを呼び出して読み
上げてくれるようにすれば、キー入力が一つ減って、あたかもリストを読めるよ
うになった気がするかなと思いました。
そこで、JAWSについているスクリプトのどれかを参考にして、スクリプトマネー
ジャーで、「上方向キーをアプリケーションに送って、次にSayFromCursorを実
行する」という2行のスクリプトを書いて、それを上方向キーに割り当てました。
下カーソルキーにも同じことをしました。
もちろんこれはノーツの時だけ有効になるように、nlnotes.jssに対して行いました。
動かしてみると、よかった、一応リストを読んでくれます。ラッキー!と思った
のもつかの間、これだと元々読んでいたメールの内容とか、JAWSカーソルにした
時、メニューを選んでいる時などすべてにきいてしまい、めちゃくちゃ使いにく
くなってしまうことが分かりました。
そこで、スクリプトマニュアルにウインドークラスについての記述があったのを
思い出して読み返し、INS+スペースキーで入れる解析モードで今でているウイン
ドーのクラスを調べたりして、「ウインドークラスがこれこれだったら」という
if文を追加しました。また、JAWSカーソルだったらいつもの動作をするようにし
ました。
そうやっているうちに、nlnotes.jcfに1行おまじないを書き込むと、アプリケー
ションがスクリーンリーダーのためにフォーカスのある場所に書いてくれる
FocusRectという細い枠を認識してくれるようになる、ということが分かりまし
た。
そこで、これを書いて、今まで読ませていたところを全部、SayForcusRctという
命令に変えました。
そうやってできたのが、JAWSが更新される前まで使っていたノーツ用自作スクリ
プト(もどき)です。
結局は、
・なにをしたときになにを読ませたいのか。を考えてそういうスクリプトを書い
てみる。
・調子が悪かったらいろいろ条件を付けて直す。
・発達してきて汚くなったら(できれば)きれいに作りなおす。
ということじゃないでしょうか。
って結局小さなプログラム作成と一緒ですね。
スクリプトを作成しようと思ったら、まずはスクリプトのマニュアルを読んで、
書いてあることを実際にやってみながら憶えるか、つまみ食いしてとにかくなに
かつくってみることだと思います。
参考になれば幸いです。あ
--
Koichi Inoue, ARGV
E-Mail: inoue@...