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Re: Windowsの使いにくさの本質(Re: TODOリスト)
- To: bep@argv.org
- Subject: Re: Windowsの使いにくさの本質(Re: TODOリスト)
- From: WATANABE Takayuki <takayuki@la.shonan-it.ac.jp>
- Date: Tue, 03 Oct 2000 00:40:13 +0900
- Delivered-To: mailing list bep@argv.org
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渡辺です。
Windows用スクリーンリーダとEmacspeakを比較した場合、WindowsはMSが提供
している以外の情報を簡単に取得できないが、EmacsはEmacsが扱うすべての情
報を取得できる、Win用SRは画面表示された、あるいはGUIが持っている情報を
読み出しているのに比べて、Emacspeakは、Emacs自身がスピーチサーバーを制
御して喋る。EmacsはLispという情報を扱うに適した立派な言語を持っている
ので、とても細かい細工や操作が出来る、という違いが有ると思います。
逆にいうと、中村さんご指摘の通り、GUIだから使いにくいというだけではな
いと思います。
晴眼者もWindowsが使いにくいと感じていますから、視覚障害者が使いにくい
理由と共通する原因があるかもしれません。つまり、Windowsはユーザの能力
を信じずに OSが勝手に物事を進めてしまうので、何が起きているのかユーザ
が把握できないし、ユーザに把握させないようになっている、というところか
な。
EmacspeakもBufferという2次元画面を使っているのはご指摘の通りです。
EmacsのLispコマンドがBuffer上の文字列を操作するように作られていて、メ
モリ上のデータ構造を操作する関数が充実していないのが、この一因かと思っ
たりします。
(MSも進めているように、)今後データ中心の世界になっていくと、構造を持っ
たデータを直接操作できるので、アクセシビリティの上ではよいことだと思い
ます。そう言う意味でEmacspeakのWebブラウザーも、HTMLのDOMに直接アクセ
スするような形に変わって欲しいと思っています。
On Sat, 30 Sep 2000 23:32:19 +0900, Noritsugu Nakamura wrote:
> ところで、Windows の音声での使いにくさと emacspeak の
> 利点などを考えるにつけ、次のようなことが私の中でクリアに
> なっていなくてモヤモヤしています。
>
>
> 現状の Windows の GUI が音声から使いにくいからといって、
> Windows の GUI システムが本質的に使いにくく、DOS の CUI の方が
> 絶対使いやすいと言えるのか?という点です。
>
>
> 確かに DOS の CUI は VRAM を直接読めたから、情報がたくさん取れて
> 良かったといえます。一方、現状の Windows の GUI では、情報が
> 読めないために、使いにくかったり、使えないといった問題点があります。
>
> しかし、抽象度からいったら Windows の方が、部品化されていて
> (現状ではされるべきはず?かもしれない)、その情報さえ適切に
> 取得できれば、本来ちゃんと音声でも使えるのでは???
> と思ってしまうのです。(現状では全然そうなっていないので当然
> 使いにくい、もしくは使えない状態ですが)
>
> もちろん豊富な2次元の画面情報を情報量の少ない音声に落すので、
> 使いにくくなる点は絶対避けられないと思いますが、
> それは emacspeak でも同じですよね?