[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]
Re: [same] FSに伝えること
- To: same@argv.org
- Subject: Re: [same] FSに伝えること
- From: 藤川 敦志 <a-fujikawa@mx2.tiki.ne.jp>
- Date: Fri, 21 Mar 2003 21:07:28 +0900
- Delivered-To: mailing list same@argv.org
- Mailing-List: contact same-help@argv.org; run by ezmlm
こんばんは。藤川です。
"切明政憲 (KIRIAKE Masanori)<seiken@...>"さんは書きました:
> ここも「独自うんたら」なわけですよ。95Readerが良いとも思えませんしね。
> かなり慣れの問題があって、客観的に優劣をつけにくい。
客観的な優劣は、言ってもはじまらないと思っています。それよりも、
パソコンを使うようになって初めて漢字に触れた視覚障害者にとって、漢字の
詳細読みは、個々の漢字を識別するための唯一のよすがであり、それゆえ、
最初に使い始めた詳細読みによって漢字を学習してしまった漢字初心者が、その
詳細読みから離れて他の詳細読みを利用できるようになるためには、漢字の
使い方(これを私は漢字リテラシーと呼んでいますが)について、ある程度まで
習熟する必要があるという事を、点字であれ音声であれ、視覚障害者が日本語を
扱うためのソフトウェアの開発にたずさわる方々には心に留めておいて
いただきたいと思います。
実際に、95Reader系のスクリーンリーダーで Word を使い始め、職安(ハロー
ワーク)でワープロ検定3級を取得した人が、PC-Talker系のスクリーン
リーダーの上で文章を書こうとしたら、どの漢字を使っていいか、自分が
今までどの漢字を使っていたのか、さっぱりわからなくなってしまったという
実例があります。毎月90頁分の点字文書を漢字かなまじりの文章に書き直して
いる人なのに、詳細読みが変わっただけでお手上げ状態になってしまいます。
漢字を視覚的に学んだことのある中途失明者や、六点漢字・漢点字などに
よって個々の漢字を一意に特定する能力を身につけた人は別格として、かな漢字
変換に頼って日本語文章を書いている視覚障害者が、異なる詳細読みでも迷う
ことなく文章を書けるようになるためには、熟語や慣用表現を含めて、漢字の
使い方に相当習熟する必要があるのではないかと思うのです。
そういう意味で、全ての詳細読み辞書製作者の方々には、自分の作成した詳細
読み辞書を、使用可能な全てのスクリーンリーダーに移植できるように配慮して
いただければと、思わないでもないのですが、無理なんでしょうか。
> あれは盲研究終了なんじゃないですか?(笑)、○○しばだって、××つうだっ
> て(ォィ)、バグがたくさんあるし。SAPIベースのプログラムを作るときは苦労
> するのでした、はい。
そのあたりの知識は全くないのですが、日本語の解析なんか一切しない、単純に、送られた文字列と
アクセント記号のみを解釈して発生する、ごくごく軽い、しかも声だけは明瞭な
日本語エンジンというのは、開発できないんでしょうか? ややこしいことは石川さんや星加さんや
斉藤さんに任せて(汗)。
------------------------------------------------------------------------
藤川敦志
a-fujikawa@...