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Re: [bug] 質問です



井上です。

Mitsugu SAKAMOTO <mitsugu@...> writes:

> 視覚障害者が PC-Unix を使う場合は、もう1台計算機を用意してそれを端末と
> して使います。 Unix をインストールする計算機と、端末の2台が必要と言うこ
> とです。(まあ、BEP を使えばこれはしなくて良いお話です。)

LinuxなどUNIX系のOSは他のマシンから接続して、テキストだけならばちょうど
本体の前にいるように操作できるという特徴があります。
そして、MS-DOSとかWindowsの上でUNIXに接続して使う端末になるソフト
(vtnとかTeraTermなど)があって、それらはMS-DOSまたはWindowsのスクリーンリー
ダーで音声化できるわけです。
なんでこうまでしてLinuxとかを使うのか、その端末になっているパソコンがか
わいそうじゃないか・・・
そうかも知れません。
でも現状ではそういう使い方が、特に日本では主になっています。
だから、私は端末にしか使わない中古のマシン(Pentium 90MHz)を買って端末に
してます。当時\8000でした。

> 最近は 英語ならば、gnome の上のアクセシブルな環境とかも開発されているの
> で、できるのかもしれませんが。

英語の世界では、LinuxもWindowを使わないならば結構点字や音声を頼りに使え
るようになってます。brlttyとかspeakupといったスクリーンリーダー(あるいは
モジュール)があります。
でもこれらはまだ日本語化されてません。
そして、Linuxといえども今はほとんどの人がX-Windowというウインドーシステ
ムを使ってます。これはまだ英語の世界でもちゃんと音声化できてません。
最近は、広く普及しつつあるGnomeというデスクトップ環境をアクセシブルにし
ようとする試みが行われていて、今年の秋くらいにでるGnome2ではスクリーンリー
ダーなどがウインドーの情報をとれるような仕組みが組み込まれるみたいです。
スクリーンリーダーも開発中なので、ここ2年くらいで状況が変わるかも知れま
せん。
UNIXの世界で大きなメーカーのSun MicrosystemsがこのGnomeアクセシビリティ
の試みを支援して(引っ張って?)いるみたいです。
Mozilla(Netscapeのフリー版)やStarOffice(Sunのオフィス製品。NECのグループ
ウェアではない)などもGnomeのための技術を使ってアクセシブルにしようと動い
ているようです。

でもまあ、やっと日の出といった感じでしょう。

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                    Koichi Inoue, ARGV
                    E-Mail: inoue@...