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視覚障害者用Linux音声化システムの開発 w/ ZetaBITS
- To: BEP ML <bep@argv.org>
- Subject: 視覚障害者用Linux音声化システムの開発 w/ ZetaBITS
- From: WATANABE Takayuki <takayuki@la.shonan-it.ac.jp>
- Date: Thu, 15 Feb 2001 10:29:39 +0900
- Delivered-To: mailing list bep@argv.org
- Mailing-List: contact bep-help@argv.org; run by ezmlm
渡辺です。
今週の初めに、ニューメディア財団の「障害者・高齢者等配慮情報システム
開発事業」への公募は見送るとアナウンスしましたが、訂正します。
BEPだけでこの開発をやるのは無理なので、ZetaBITS主体で取り組めないかと
考え、ZetaBITSに「視覚障害者用Linux音声化システムを共同開発しませんか」
というメールを送ったものの、その後催促しても返事がもらえず、今回の
応募は無理だと思っていました。ところがなんと昨日ZetaBITSから「前向きに
検討したい」という返事が届きました。
そこで今日、原宿のZetaBITS本社に出かけて、応募書類を作ります。
# 明日〆切(消印有効)です。
何をするかに関しては、以下のように考えています。
---
新たに開発しなければならないものをなるべく少なくしたいと思います。
ASUKAはもう既に他の予算の開発成果ですから使えませんが、BEPは何の助成も
受けていないので、今できているレベルのLinux版BEPを開発目標のひとつと
しても書類上は良いと思います。それとBEP用スピーチサーバをASUKAが利用する
部分と、BEPがASUKAのスピーチサーバ(軽がるボイス)を利用する部分をそちら
で書いてもらって、視覚障害者が自力インストールできるようにした
ディストリビューションとして配布し、その評価をZetaBITS様の方でやって
もらうという範囲に限定しても良いのではないかと思います。
正直言ってBEPの完成度はまだそれほど高くありません。スピーチサーバーも
しばしばハングアップします。これの改良もできると良いのですが、それほど
改良できなくても、視覚障害者が一人で使えることは間違いないので、開発
終了後に、開発目標を達成したと言うことはできると思います。
開発終了後に製品化することは考えなくても良いので、オープンソースとして
公開して、Webでの公開、CD-Rなどの配布、MLでのサポートをすれば良いので
はないかと思います。
自力インストールの方法や、テスタの募集などはBEPでもできます。
あと、
・BEPの点字出力対応
・ASUKAの点字出力対応
・(フリーな日本語音声合成エンジンの実現)
などもありますが、ZetaBITS様のご判断で、できそうな範囲で含めると
いうので良いのではないでしょうか。
それと、私のところでアシスタントを1人雇える予算を付けてもらえると
助かります。
以上を遂行するためにZetaBITS様の方で必要な人件費、技術開発費、評価実験
費用などを計上していただければ、応募書類としての形式は整うのではないで
しょうか?
開発体制は、ZetaBITSと、Bilingual Emacspeak Projectの渡辺と井上です
かね。
あとLinux版日本語音声合成ライブラリーを開発したクリエートシステム開発
(株)の小出社長を巻きこむことも考えられます。
# 彼は今、同ライブラリーを無償公開することに努力してくれています。
予算は、以上の予算でどうでしょう?
私はこのような助成金をもらったことが無いので、貴社の事務スタッフの
仕事量を予想できません。貴社の方が過去の経験をお持ちだと思います。
ただ、私どもBEPの方では、(もし雇えたとして)アシスタント分の仕事以外
には、ほとんど事務作業を負担できません。
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色々ご意見もあるかと思いますが、製品の開発ではなく、ASUKAとBEPが使える
視覚障害者用Linuxディストリビューションを作っておく、という考えで
取り組むつもりです。
今回の予算に是非含めるべきことなどありましたら、今日の午前中に教えて
ください。
以上。