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Windows版スピーチサーバのエラーの原因? と声の使い分けの復習
- To: bep@argv.org
- Subject: Windows版スピーチサーバのエラーの原因? と声の使い分けの復習
- From: WATANABE Takayuki <takayuki@la.shonan-it.ac.jp>
- Date: Thu, 08 Feb 2001 15:36:34 +0900
- Delivered-To: mailing list bep@argv.org
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渡辺です。
坂本君いわく、
> これなのですが、このエラー、hprでなくても出ます。また単独で使っていても
> speak.exeを何度も再起動させたり(lispパッケージの追加やBEPのhack等で、.
> emacsを弄繰り回してemacsを再起動したり)するときに出ます。
坂本さんのSpeak.exeは、punctuation modeで変な値を設定しても逃げるよう
にした最新バージョンですね。何でエラーが出るのだろう?
この修正をする前のバージョンでもエラー出ますよね?
御園君や坂本さんの今のパソコンにはSAPI対応のドキュメントトーカが
入っていますか?
# ソースを見なおしてみました。
# 実は今のバージョンでもドキュメントトーカを使っているのですね。
# ソースをいじったのが半年以上前のことなので、すっかり忘れてました。
# (言い訳)
ちょうど良い機会なので(自分自身のために)声の使い分けの復習をします。
Windows版で使っているエンジンは以下の12種類です。
8と9がProTALKER、10と11がドキュメントトーカのエンジンです。
また、それぞれのエンジンに対し割り当てているDECTalkの声を右側に
示します。声の前の数字はindexです。声は全部で20個 用意してあって、
0から9までが英語、10から19までが日本語です。英語の声のindexに10足すと
同じ性質を持った声の日本語版になるようにしています。
たとえば (2):np-monotone (単調なPaulの声)と(12):ny-monotone (単調な
読み秀君の声)。
monotoneな声は、SAPIのコマンドで単調な読み上げになるように初期化して
います。animatedな声はSAPIのコマンドでピッチを上げるように初期化して
います。smoothな声は別のエンジンを割り当てています。
0 "Mike" (0,9):np, (2):np-monotone, (3):np-animated
1 "Mike in Hall" (4):np-smooth
2 "Mary" (1):nb
3 "Mary in Hall" (8):nu
4 "Sam" (6):nh
5 "Freddy" (7):nf
6 "RoboSoft Three"
7 "RoboSoft Four" (5,15):np-indent
8 "読み秀君" (10,19):ny, (12):ny-monotone, (13):ny-animated
9 "読み子ちゃん" (11,18):nY
10 "太郎" (14):ny-smooth, (16):nt
11 "花子" (17):nh
ELisp側では、voice-lockなどの機構によって声を指定します。
dtk-voices.elを読めばわかりますが、Emacspeakは :np-bold などの多くの
声を要求しますけれども、良く使う声として、とりあえずこれだけの声を
用意してあります。また用意していない声を指定されたときは :np (日本語
だったら :ny)を使うようになっています。
オリジナルのEmacspeakはDECTalkの機能を使って多彩な声を定義していますが、
SAPIでは対応できないので、dtk-voices.el を書き換えて、上記の声で
ごまかしています。
したがって、(14)、(16)、(17)の声が呼び出されるとき、すなわちEmacspeak
が(4):np-smooth、(6):nh、(7):nf を使って日本語を読み上げるときに
ドキュメントトーカのエンジンが使われます。