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Re: about brltty-2.1
- To: bug@argv.ac
- Subject: Re: about brltty-2.1
- From: Koichi INOUE <inoue@argv.ac>
- Date: 16 Jan 2000 03:09:42 +0900
- Delivered-To: mailing list bug@argv.ac
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- Organization: Accessibility Research Group for the Visually Impaired(ARGV)
- User-Agent: T-gnus/6.14.0 (based on Gnus v5.8.2) (revision 15) SEMI/1.13.7 (Awazu) FLIM/1.13.2 (Kasanui) Emacs/20.4 (i686-pc-linux-gnu) MULE/4.0 (HANANOEN)
井上です。
ALVAのABT380をパラレル接続して、brlttyの動作に成功しました。
brltty 2.21(ベータ)です。
OSはPlamo Linux 2.0b1です。
コンパイル作業自体は普段使っている端末のPC98からログインして行いました。
行ったことは、まずあーかいぶを展開し、MakefileのALVAの定義行のコメントを
外します。また、Alvaディレクトリのbrlconf.hでUSE_PArallel_PORTの定義を0
から1に変更します。そして配布のトップディレクトリでmake make しました。
そしてmake installしてルート権限で/sbin/brlttyを実行します。すると、か
わいいビープがなって、ピンディスに
windy login:
と出ました。PC98の方の端末にはbrlttyのスタートアップメッセージが出力され、
すぐにプロンプトに戻ります。
この段階でピンディスのup/downキーでコンソール画面を読むことができました。
ここで本体のコンソールからログインしました。
表示される点字はGRの無変換モードに近い感じで1マス1文字を表します。(US
だから当然ですかね)
ステータスセルの表示はdos版のABT付属スクリーンリーダと同じように、AからY
までを行数に見立てた表示です。ということはLinuxなのに25行表示なんですね。
ほとんどヘルプとか読んでいないのですが、かなりいろんなことができるようで
す。中でも美しいのは、Alvaのdos版スクリーンリーダにもあるタッチカーソル
からのカーソルルーティング、つまりピンディスのタッチカーソルを押すことで
エディタなどのカーソルがそこまで走ってくる機能です。これは/dev/consoleに
直接さわるような実相になっているらしく、このためbrltty自身はルート権限で
動かす必要があります。
さて、Plamo2.0はlsの日時表示などいろんなところで日本語が出ます。でもやは
り日本語表示は無理でした。でもハングしたりはしないで、意味不明な点字がバ
イト数分くらいでる程度でした。日本語を使わないと割り切れば十分使えそうで
す。
ちなみに、brlttyの実行ファイル自体は70kに満たない小さなものでした。
READMEに、仮装コンソールプログラムのscreenと組み合わせて使うパッチがあっ
てこれを使うと少しはポーティングが容易かも知れない、みたいなことが書いて
ありました。調べる価値はありそうです。
さすが英語圏ですね。これとEmacspeakくらいあれば、十分Linuxマシンを単体で
使えます。VARIO(ドイツ製の超計量ピンディスプレイ)とVAIO(ソニー製の比較的
軽量ノートパソコン)にLinuxでモバイルできます。
いいなあ。
--
Koichi Inoue, ARGV
E-Mail: inoue@...