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Re: about brltty-2.1



井上です。
ALVAのABT380をパラレル接続して、brlttyの動作に成功しました。
brltty 2.21(ベータ)です。
OSはPlamo Linux 2.0b1です。

コンパイル作業自体は普段使っている端末のPC98からログインして行いました。
行ったことは、まずあーかいぶを展開し、MakefileのALVAの定義行のコメントを
外します。また、Alvaディレクトリのbrlconf.hでUSE_PArallel_PORTの定義を0
から1に変更します。そして配布のトップディレクトリでmake  make しました。
そしてmake installしてルート権限で/sbin/brlttyを実行します。すると、か
わいいビープがなって、ピンディスに
windy login:
と出ました。PC98の方の端末にはbrlttyのスタートアップメッセージが出力され、
すぐにプロンプトに戻ります。
この段階でピンディスのup/downキーでコンソール画面を読むことができました。
ここで本体のコンソールからログインしました。

表示される点字はGRの無変換モードに近い感じで1マス1文字を表します。(US
だから当然ですかね)
ステータスセルの表示はdos版のABT付属スクリーンリーダと同じように、AからY
までを行数に見立てた表示です。ということはLinuxなのに25行表示なんですね。
ほとんどヘルプとか読んでいないのですが、かなりいろんなことができるようで
す。中でも美しいのは、Alvaのdos版スクリーンリーダにもあるタッチカーソル
からのカーソルルーティング、つまりピンディスのタッチカーソルを押すことで
エディタなどのカーソルがそこまで走ってくる機能です。これは/dev/consoleに
直接さわるような実相になっているらしく、このためbrltty自身はルート権限で
動かす必要があります。

さて、Plamo2.0はlsの日時表示などいろんなところで日本語が出ます。でもやは
り日本語表示は無理でした。でもハングしたりはしないで、意味不明な点字がバ
イト数分くらいでる程度でした。日本語を使わないと割り切れば十分使えそうで
す。
ちなみに、brlttyの実行ファイル自体は70kに満たない小さなものでした。

READMEに、仮装コンソールプログラムのscreenと組み合わせて使うパッチがあっ
てこれを使うと少しはポーティングが容易かも知れない、みたいなことが書いて
ありました。調べる価値はありそうです。

さすが英語圏ですね。これとEmacspeakくらいあれば、十分Linuxマシンを単体で
使えます。VARIO(ドイツ製の超計量ピンディスプレイ)とVAIO(ソニー製の比較的
軽量ノートパソコン)にLinuxでモバイルできます。
いいなあ。

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                    Koichi Inoue, ARGV
                    E-Mail: inoue@...