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Re: 京都研究会の話



西本です。

> > パワーポイントのファイルに加えてテキスト版を作りました。
> 
> どうもでした。さっそく見に行ってきました。
> 文章だけ見るとなかなか過激ですよね。

お読み(お聞き、かな)くださってありがとうございました。

「無精」「短気」「傲慢」であろうとすると、
90% の仕事を 10% の労力で済ませてしまって、のこり 10% の情報保証が
手抜きになってしまう。
でも、私の場合は、後で井上さんに読んでもらおうと思うから、元気が出る。

私のこの気持ちをもっと一般化して(これは ITRC の活動としてもいいのかも知れない)、
コンテンツ作成者と、視覚障害を持つ読み手の、交流の場を作ってはどうでしょう。

コンテンツのジャンルごとに、
「こういう内容のサイトを作るので、更新するたびにチェックして欲しい」
という立場の人と、
「こういう内容を読みたいので、情報保証チェックのボランティアもしたい」
という視覚障害者が、出逢える場所を作るのです。
(いらっしゃるのかなあ?)

どうも私は「顔の見えない誰か」に対して、WAI のような説教臭い(失礼)ルールで
情報保証をするのは、人間の欲求に根ざしていないように思います。

いわば、コミュニティを作ることによって問題を解決する、というのが、私の提案です。

誤解を恐れずに言えば、いまや私には、視覚障害というのが
「自分には持ち得ない専門技能」のように思えてきました。
土曜日に井上さんと一緒に銀閣寺を観光して、本当にそう思いました。
そういう人にもっと出逢えなくては、人生、もったいない。
障害に対する同情や哀れみの気持ちはなくなりつつあります。
そこから始まるのが、本当のボランティアではないか、と思います。

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西本卓也 (助手) / 京都工芸繊維大学 電子情報工学科
京都市左京区松ヶ崎御所海道町 (〒606-8585)
http://www-vox.dj.kit.ac.jp/nishi/
nishi@...