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IBMにProTALKER Linux版開発促進のお願いをする必要があるでしょうか?



渡辺@湘南工科大です。

IBMに、ProTALKERのLinux版の開発を促進していただくお願いをする必要があるで
しょうか? 特に鳥原さんのご意見を伺わせてください。

もし必要ならば、下記の手紙とWITの論文を、IBMのめぼしい人々に送ろうかと思っ
ております。

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日本アイ・ビー・エム株式会社
Mr. foo  様、

貴下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

いつもお世話になっております。湘南工科大学情報工学科の渡辺です。失礼を省
みず貴殿に手紙を差し上げたのは、貴社においてLinux用の日本語音声合成コンポー
ネントの開発を積極的に進めていただけないかと思ったからです。

Linux用の音声合成エンジンは、英語では貴社のViaVoice Outloudのベータ版など
いくつか存在しますが、日本語はクリエートシステム開発(株)のドキュメントトー
カLinux版ライブラリーが音声合成用の基本APIを提供しているだけです。私が改
めて申し上げるまでもなくLinuxはオープンソース文化を代表するOSであり、ビジ
ネス・研究開発・教育において大きな注目を集めています。また、私どもが開発
中の視覚障害者用音声化システムBilingual Emacspeakも、Windows版のほかに
Linux版を開発中です。このBilingual Emacspeakで問題になるのが、日本語の使
いやすい音声合成エンジンがまだないことです。

Linuxの音声合成システムにおいては、MS WindowsのSpeech APIのような標準規格
もまだなく、日本語と英語の音声合成エンジンを操るソフトウェアが開発しにく
い状況です。英語のViaVoice Outloudと同じECIインターフェースを用いた日本語
エンジンを利用できると、Linuxでの音声合成アプリケーションの開発がずいぶん
楽になると考えています。

実は現在、Bilingual Emacspeakの共同開発者である貴社の鳥原信一氏がWindows
版のProTALKERをLinuxに移植する作業を進めておりますが、助力を必要としてい
るようです。そこでこの移植作業を促進して、我々一般ユーザーが使える形で公
開・販売していただけませんでしょうか。大企業を相手にして大変失礼なお願い
かと存じますが、ご考慮いただけると幸いです。

Bilingual Emacspeakの資料として、電子情報通信学会の第2回福祉情報工学研究
会 (2000年3月9,10日、工学院大学)で発表予定の論文を同封させていただきます。

以上、よろしくお願いいたします。

平成12年2月19日

渡辺隆行  takayuki@...
http://www.shonan-it.ac.jp/each_science/info/nabeken/voice/
湘南工科大学情報工学科
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