Bilingual Emacspeak Platform(BEP) for Linux
このページでは
Bilingual Emacspeak Platform
(以下BEP)の利用について、特
にLinux上で利用する際に参考になる情報を掲載します。
また、BEPのEmacspeak部分のソースコードについても触れます。
- (2004/04/29)「確認されている問題、制限」を追加しました。
- BEPをLinux上で利用される場合に問題になる事項について情報を追加して行
きます。(減るかも知れません。)
- (2002/7/20)Linux版スピーチサーバとlispパッケージを更新しました。
- Linux用スピーチサーバ
bep-ss-2.2
とBEPのlisp部パッケージbep-rel03
を
公開しました。
bep-ss-2.2では一部ローマ字をカタカナ読みすると不正な発声をする問題が
修正されました。また、英語読み上げ辞書も更新されています。
詳しくは必要なものと入手方法をご覧ください。
- (2002/5/15)新しいBEPのlispパッケージとLinux用スピーチサーバ公開
- Linux用スピーチサーバ
bep-ss-2.1
とBEPのlisp部パッケージbep-rel02
を公
開しました。ようやくLinuxでも名前の通り「Bilingual」なものを公開でき
ることになりました。
- (2002/2/18)Linux用新スピーチサーバをベータ公開
- 開発中のLinux用バイリンガルスピーチサーバのベータを以下の場所においています。
従来のものより動作が大変安定していますので、バイリンガルが必要でない
方もこちらをお使いになることをお勧めします。ViaVoice英語エンジンを使
わないビルドも可能です。(
Linux用ベータディレクトリ)
- (2001/12/31)lisp部を更新。
- BEPのlisp部がEmacspeak 14.0をベースに更新され、公開されました。
- (2001/2/5)Linux用音声合成ライブラリがベクターシェアレジにに。
-
(株)クリエートシステムより、Linux版音声合成ライブラリがオンライン決済
(Vectorプロレジ)にて購入可能になりました。(\4,800!)
詳しくは
Linux用音声合成ライブラリのページ
から「お申し込み」へどうぞ。
目次へ
Bilingual Emacspeak Platform(BEP)は
Emacspeak
を元に、日英両言語を利用可能な音声化システムです。
日英両言語の入力/参照が音声フィードバックのみに基づいて行えるのは当然で
すが、読み上げ時に言語に応じたスピーチエンジンを利用することができます。現在
はWindows及びLinux(含FreeBSD上のエミュレーション)で動作します。
BEPはOSに依存しないEmacs lisp部分と、依存するスピーチサーバ部分からな
ります。Linux上では日本語の音声合成エンジンとして
(株)クリエートシステム開発
のLinux用音声合成ライブラリを、英語にはIBM ViaVoice TTSをそれぞれ用います。
BEPでは漢字入力/確認時の詳細読みと英語カタカナ読み時に、静岡県立大学
の
石川准教授
作のDOS用スクリーンリーダ「グラスルーツ」の辞書を利用させていただいてい
ます。
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- GNU Emacs
- Emacs-20.6以降を用意してください。tamago V4の対応バージョンとなって
いるためです。開発作業はEmacs21.1または最新ソース上で行っています。
- tamago V4
- BEP(Linux)の日本語入力補助機能はtamago V4を前提に作成されています。
tamago V4の最新版、それに対応する日本語変換サーバ(Wnn4, Wnn6,
Cannaのいずれか)をあらかじめインストールしてください。
Tamago V4は権利関係をクリアにする目的があってなかなか正式版が更新さ
れませんが、以下を入手すればOKです。
- Linux上のサウンド環境
- サウンドカードとそれに対応したカーネルモジュールが必要です。
CreativeのSound Blaster Live!シリーズ、Audigyシリーズ、YAMAHAのYMF7xx系
チップを搭載したサウンドカードなら、音声とauditory-iconやストリーミング
などを同時再生できるのでお勧めです。
- オンボードで搭載されている一部チップでは音声の停止時に大きなノイズが入
るものがあります。
- Sound Blaster Live!シリーズを利用される場合は、カーネル付属のドライバ
ではシステムがハングしたり、正しく発音されないことがあります。そのよ
うな場合は
Creative Open Source
からドライバをダウンロードしてインストールされることをお勧めします。
- ALSAドライバを利用する場合にはOSS互換モジュールが必要です。
- esoundには対応していません。
- Linux用日本語音声合成ライブラリ
- 唯一(重要ですが)商用のソフトウェアです。LinuxSpeechServerを作成する
のに必須です。
\4800でVector シェアレジから購入が可能となっています。
Linux用音声合成ライブラリのページ
から「お申し込み」のリンクを参照してください。
- IBM ViaVoice TTS
- IBMの英語音声合成エンジンです。
現在はEmacspeakでの利用のために、以下からダウンロードできます。
http://www.redhat.com/services/techsupport/accessibility/s1-access-install.html
- BEP Emacs lisp パッケージ
最新リリースはEmacspeak 16.0をベースとしています。
emacspeak-16.0-bep-rel03.tar.gz。
Emacs-16.0に追加する形のパッケージで、多言語対応拡張のためのコアモジュー
ルと日本語対応機能、MewなどBEPが以前から持っていた対応パッケージが同梱さ
れています。
これと別に、オリジナルのEmacspeak-16.0の配布物が必要です。
Emacspeakの公式ページから
入手してください。
(
emacspeak-16.0.tar.gzのミラー: 1.1Mb)
- Linux用スピーチサーバソース
- Linuxで音声を出力するために必要です。
bep-ss-2.2.tar.gz
を入手してください。
Linux上で日本語と英語のバイリンガルを実現しました。
従来版を大幅に変更し、制御部から書き直しています。IBM ViaVoice TTS
を使って日英バイリンガル化が可能です。日本語だけでも使えます。詳細は
READMEを参照してください。
従来版に比べて動作もかなり安定しています。問題点としては、英語エンジン部
が時々ロックしてしまうこと、esoundには対応していないことです。
auditory-iconを使いたい場合は複数同時発音が可能なサウンドボード(YMF7xx,
SB Live!系)を使用してください。esoundは今後対応しないと思われます。
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bep-ssパッケージ付属のREADMEファイル、及びbep-relパッケー
ジ付属のREADME.txtファイルを参照して設定してください。Linux用音声
合成ライブラリをどのように配置すればいいかについても説明しています。
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利用方法については現在は
Windows版のページ
に詳しいので、そちらを参照してください。
また、トップページの
使い方、デモ及び関連資料
も参考になると思います。
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BEPをLinux上で利用するにあたり、現在、以下のような問題が確認されています。
IBM ViaVoice TTSについて
BEPを用いてLinux上で日英バイリンガル環境を実現するにはIBM ViaVoice TTSの
SDKとランタイムが必要です。しかしながら、ある時点からIBMによる正式な配布
が停止されました。さらに、Red Hat 9など比較的新しいLinuxディストリビュー
ションではこのTTS内部でセグメント例外を発生し、停止してしまうことが確認
されています。残念ながらこの状況が改善する見込みはありません。
ですので、Red Hat Linux 9以降をお使いの場合、またはIBMViaVoice TTSをお持
ちでない場合には、日本語専用としてお使いください。日本語専用としてコンパ
イルする方法についてはLinux Speech Serverパッケージに付属のREADME 6.2節
をご参照ください。
他の英語音声エンジンへの対応については現在検討中です。SDKが安価で公開さ
れ、十分な音質を持ったLinux用英語音声エンジンの情報を歓迎します。
GCC 3.x以上を搭載するシステムでの利用
BEPのLinux Speech ServerをGCC 3.0以降でコンパイルしようとするとエラーが
出てコンパイルできない状態になっています。この問題については原因が分かっ
ており、対応する予定です。
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BEPの開発はBEP(Bilingual Emacspeak Project)メーリングリストの上の議論
に基づいて行われています。詳細は
BEPメーリングリストの紹介
をご覧になり、お気軽にご参加ください。
また、その他質問等は
bep-contact@argv.orgまでお寄せ
ください。お待ちしております。
あなたは2001年1月14日午後8時30分から数えて
番目の訪問者です。
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Last Updated: $Date: 2006/04/30 17:21:01 $
Modified by: $Author: bep $