富士山が世界遺産

って、そんな難しい話を書きたいわけではない。みなさまおなじみの音の出る信号機の話。

この音の出る信号機、いったいいつ頃から設置されるようになったのか、神奈川県のページによると、1955年に杉並区に設置されたのが最初なんだそうだ。海外にはあまりないのだと聞く。以前行ったオランダにはメロディーではなく「カタカタカタ」という小さな音がするものがあった。音は小さいのだがこれがちょっと離れていても聴き取ることができる優れものだった。

さて、話は富士山。なんと静岡駅前に設置されている信号機のメロディーが「富士山」なのだ。訪れて私もびっくり。住んでいらっしゃる方にとっては当たり前のことだろうが、全国的にもちょっと珍しいのではないだろうか。

この動画を検索するためにYouTubeで適当に検索してみると、なんと静岡県には複数の「富士山」信号があることがわかった。

もっとあるらしい。

音の出る信号機は、信号を目で確認することが困難な人たちが安全に道路を渡ることができるように設置されている物だ。この観点からするとメロディーは固定であった方が都合が良いだろうとは思う。流れてきたメロディーが信号であるかどうかを即座に判断できなければならないからだ。また、メロディーの場合道路のこちら側とあちら側から同じタイミングで同じメロディーを流すと、道路の中央で音が聞こえる現象が発生する。

しかし、設置されている場所や状況から判断して信号であることは明白な場合もあるだろう。静岡の信号ではメロディーの前に「青になります」というアナウンスを入れている。これでこの「富士山」メロディーが信号であることは誰にでもわかるようになっている。

もうずいぶん前の話になるが、テレビで「どうして音の出る信号のメロディーはこれほどまでに同じものなんだろう、もっといろいろなメロディーがあれば楽しいじゃないか」という事を言っている人を見たことがある。私もそうだなと思う。

実用的に困らない範囲でいろいろな信号機が設置されたら、ちょっと雰囲気変わるかもしれない。所沢だとなんだろうな。西部球団の応援歌?

とはいえ、最近はメロディー信号機の欠点の影響だろう、メロディーではない信号機に置き換わっているのだそうだ。ちょっぴり残念。

ところで、なぜ高田馬場駅前の信号機は20時になると音が出なくなるんだろうか、住宅地でもあるまいに。