ブリュッヘンのアンコール

オランダにブリュッヘンというリコーダー奏者がいる。年は…喜寿はまだ?というくらいの人だ。1980年を過ぎた頃から彼はリコーダーの演奏をしなくなって、今は指揮者として活動している。

さて、その彼の最後期の録音が再発売された。有名な曲ばかりが入っているわけでもないが、アンコールに演奏するような短い親しみやすい曲がたくさん入っている。2曲目の『魅惑のワルツ』はご存じの方も多いだろう。それにしても、リコーダーで演奏するとこうなるから不思議だ。紹介するHMVのページで試聴できる。

2年ほど前に私はこのレコードを手に入れたのだ。当時はCDが廃盤になっていて、オリジナルのレコードをなんとかオークションで手に入れた。最近レコードが聴けなくなっているので、このディスクも長いこと聞いていなかったので、再発売はうれしい。

そういえば、3曲目に『終わり』という曲が入っている。いわゆる現代曲だが、この曲で彼はおそらくリコーダーを2本持って演奏しているのではなかろうか。高校の時ふざけてリコーダーを2本持って遊んでいたら、社会科の教員に気に入られて、催し物の前座にさせられたものだった。

ブリュッヘンは、リコーダーを聴いてみたいという方にはぜひお勧めしたい演奏家だ。