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about debian installing




 渡辺です。すいません。昨日は書きかけのメールを送信してしまいました。

brlttyを使ってdebianのインストールができました。
これは、M氏から「できるよ」と聞いていたので、作業をしていても不安ではあ
りませんでし
た。これでDebianも使えそうですね。でもこれ、brlttyがないとインストールは
できないようです(etvとかではできないのかなあ?)。

 では具体的に書きます。

   まずBRLTTYをインストールフロッピーに組み込みます。

 1.
まず、brlttyを以下のsiteからdownloadです。

http://www.cam.org/‾nico/brltty

このなかのdownloadを選びます。ここにbrltty-2.1.tar.gzがありますから、こ
れを取ってきて下さい。

 2. brlttyをすでにインストールされているLinux上で、makeします。

# tar zxvf brltty-2.1.tar.gz

# cd brltty-2.1

そしてご自分の使っている点字ディスプレーに合わせるためにMakefileを編集し
ます。具体的にはコメント
アウトします。例えば、ぼくはパワーブレール40なので、

#BRL_TARGET = TSI

の'#'をはずします。また、brlttyをフロッピーに組み込むので、単体で動くよ
うにもします。同じくMakefileのなかに

#LDFLAGS = -s -static

と言う行がありますから、ここの'#'もはずします。これでMakefileの編集は終
わりです。
そして

# make

これでbrlttyと言うファイルができます。これをフロッピーにコピーします。

ちなみに、いま使っているLinux上にbrlttyをインストールしたい場合はmakeの
実行後

# make install

です。このばあい、brlttyは、/sbinにコピーされます。

 3. 次に、
Installディスクを作ります。Debianでは、通常rescue.bin、root.binと言う2こ
のファイ
ルから作ります。でもBRLTTYを動かす
ためには、serial.oと言うシリアルのmoduleが必要となります。これは
drivers.tgzに入っています。これらを用意して、root.binをちょっと改造しま
す。

root.binの実体は、gzipで圧縮されています。ですから

# mv root.bin root.gz
# gzip -d root.gz

そして、loopバックデバイスでrootのなかを覗きます。

# mount -o loop root /mnt

これで/mntの下に、rootのファイルシステムがmountされます。これでrootのな
かをいじれるのです。では、/mnt/sbinにbrlttyをコピーします。

# cp /sbin/brltty /mnt/sbin

また、brlttyを使うにはvcsa0と言うデバイスが必要です。rootのなかにはこれ
がありませんから作ります。

# /mnt/bin/mknod /mnt/dev/vcsa0 c 7 128

そして、所有者や、permissionを変更します。

# chown root.tty vcsa0
# chmod 660 vcsa0

次にserial.oをrootのなかにコピーします。

# cp serial.o /mnt/lib/modules/misc/

そして、こんどはこのserial.oを明示的にloadできるように設定ファイルに書か
なければなりません。/mnt/etc/init.d/rcSと言うファイルに書き加えます。rcS
の'S'は大文字ですのできおつけましょう。

このファイルに次のような行を書き加えます。

insmod /lib/modules/misc/serial.o >/dev/null 2>&2

ばしょてきには、rcSのなかにはinsmodを使っている行がありますからその下に
でも付け加えればよいと思います。ぼくのrcSでは

insmod /lib/modules/unix.o >/dev/null 2>&1
insmod /lib/modules/misc/unix.o >/dev/null 2>&1
insmod /lib/modules/af_packet.o >/dev/null 2>&1
insmod /lib/modules/misc/af_packet.o >/dev/null 2>&1
insmod /lib/modules/misc/serial.o >/dev/null 2>&1

となっています。また、このrcSファイルの下にbrlttyを起動するように記述し
ます。ぼくのrcSでは、


/sbin/brltty -d >/dev/ttyS0
exit 0

と下の2行はこのようになっています。

結局rcSファイルには、serial.oの行と、brlttyの2行を加えるということです。

これでrootの細工は終わりです。

# umount /mnt
# gzip root
# root.gz root.bin

後は、rescue.binとroot.binをddコマンドでフロッピーに書き込みます。ちな
みに、rescue.binにはなにも細工は必要有りません。

# dd if=rescue.bin of=/dev/fd0 bs=1024 conv=sync;sync

また

# dd if=root.bin of=/dev/fd0 bs=1024 conv=sync;sync

 4. PCをフロッピーで起動して下さい。
rescue.binから立ち上げます。そしてboot:で1度止まりますから、単純にenter
です。
フロッピーの読み込みが終了したらこんどは、改造積みのroot.binに入れ替えて、
enterです。すぐに読み込みが始まらないと思います。2、3度enterをして下さい。
ここで画面になんて出ているかは分かりませんが。
root.binのフロッピーが読み終わると、brlttyが起動してinstall menuが出てく
れると思います。後は、指示に従ってインストールして下さい。

 5. installについて

 まだ1度しかDebianをいんすとーるしてないのでぜんぜん分かってないので、
ぼくの勘違いかもしれませんが、install menuで、hddのパーティションを選ぶ
と、いつものようにfdiskが起動するのですが、
どうもこれだとうまく行きませんでした。install menuのshellを実行と言うと
ころがあるので、shellを起動して

$ fdisk /dev/hda

と手動でやったらどうにかできました。

また、これも良い方法があるのかもしれませんが、インストールは、基本システ
ムだけを入れると、pcをrebootしろと言うmenuがでます。で、フロッピーを抜い
て、hddから起動するようなのですが、立ち上がると再び
続きのinstall menuが出てきました。これだと、まだhddにはbrlttyが入ってま
せん野で、続きを続行するのは不可能です。
ですから、hddから起動する前に再びフロッピーで立ち上げて、install menuの
なかのshellの実行を選びます。

そして、hddにbrlttyをコピーします。

# mount /dev/hda2 /mnt
のようにhddのrootパーティションをフロッピーの/mntにmountします。hdda2等
の数字は環境に合わせて下さい。

# cp /sbin/brltty /mnt/sbin/

また、自動的に立ち上がるように

/mnt/etc/init.d/rcSにbrlttyを起動できるように書きます。書き方はroot.bin
と同じです。ただし、serial.o等の行は必要有りません。また、vcsa0もできて
ますので必要有りません。
もしまちがって、hddから起動してしまったら、alt+f2で切り替えて、rootで
loginして
/sbin/reboot
などとして下さい。

簡単に書きました。編集してWebにもあげたいと思います。
最後に、rescue.bin、root.bin、drivers.tgzのありかは以下の所です。

rescue.bin、root.binは
ftp://ftp.jp.debian.org/debian/dists/stable/main/disks-i386/current/
images-1.44/

また、drivers.tgzは
ftp://ftp.jp.debian.org/debian/dists/stable/main/disks-i386/current/

いじょうです。




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   渡辺 勝明
   E-mail:katsuaki@super.win.ne.jp
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