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Linux版スピーチサーバーとdtalkerとオープンソースライセンス



渡辺@湘南工科大です。bep全体+小出さんに投げます。

On 19 Oct 2000 23:31:02 +0900, Koichi INOUE wrote: (一部改変)
> 渡辺> 井上さん、よくわかっていないのですが、オープンソースとして
> > 配布すべきファイルのうち、井上さんが書いたコード以外のファイルと、
> > (クリエートシステム開発のLinux版日本語音声合成ライブラリーの)
> > 開発キットに含まれるファイルは同じになるのでしょうか? 
> > 多分違いますよね?
> 
> どこまでがランタイムライセンスでカバーできて、どこからが開発キットなのか
> 知らないのですが、

手元に開発キットを持っていないのでここら辺がさっぱりわからないのです。
井上さん、ランタイムのライセンスでカバーできるファイルだけでユーザーが
スピーチサーバーをコンパイルできるかどうか確認してくださいませんか?


> 考えてみれば「オープンソース」で配布する限りSDKが必要なのではないかとい
> う気がしてきました。
> まあ、オープンソースの定義にもよりますね。確かGPLなんかにしてしまうと、
> ユーザが入手できるものがバイナリだけというのはまずいんだと思います。あれ?
> WINDOWSのDLLが必要なソフトはどうなるのかな?

> 私もUNIXのdynamic linkの仕組みをよく知らないのですが、プログラムを再リン
> クするのに必要なファイルと関数の実体が入った共有ライブラリの関係ってどう
> なっているんでしょうね。

> どこまでが「ランタイム」に含まれるのか、
> オープンソースの定義はどれを利用するのか(GPL, NPL, BSDライセンス的なもの
> など)
> というところをはっきりさせる必要がありそうです。

「オープンソース」の定義はかなりゆるく考えてよいと思うのですけどね。

The Open Source Definition (Debianフリーソフトウェアガイドライン) 第1
版によると、
1.再配布の自由;自由にコピーして配布できる。販売してもよい。
2.ソースコード;
   ソースコードを入手できなければ改変できないので、
   コンパイル済み形式と同時にソースコードでの配布も許可せねばならぬ。
3.派生ソフトウェア;改良してよい
   ライセンスは、ソフトの変更と派生ソフトの作成、派生ソフトを元のソフ
トと同じライセンスで配布することを許可せねばならぬ。
4.原作者のソースコードとの統合性
   原著者のオリジナルとの違いはパッチで配布しましょうということかな?
5.人やグループによって差別してはならない
6.使用する分野で差別してはならない
7.ライセンスの継承
8.特定の製品においてのみ適用されるライセンスは駄目
9.ライセンスは他のソフトのライセンスに干渉してはならない
   ライセンスは、そのソフトウェアと共に配布される他のソフトウェアに制
限を設けてはなりません。たとえばライセンスは、同じ媒体で配布される他の
プログラムがすべてオープンソフトウェアであることを要求してはなりません。

このOSDでは、GNU GPL、BSD、Xコンソーシアム、MPLなどはOSDに合致している
とみなしているらしいですね。

GNU GPLは、「フリーソフトを共有したり変更する自由をユーザに保証する」
ことを目的としていて、
1.フリーソフトの複製物を自由に頒布できる。そして望むならこのサービス
に対して対価を請求できる。
2.ソースコードを実際に受け取るか、あるいは希望しさえすればそれを入手
することが可能である。
3.入手したソフトを変更したり、新しいフリーソフトの一部として使用でき
る。
4.以上の各内容を行えることをユーザーが知っている。
ですね。
# Stallmanはオープンソフトの定義に対し、GNU精神が抜けているという
# 不満を持っていますね。

GPLでは、通常コンパイラやOSと一緒に配布されるライブラリを、GPLライセン
スのソフトと一緒に使うことができるそうです。ここは我々にとって大事なと
ころに思えるのだけど、詳しくはよくわからない。

LGPLは、ソフトウェアライブラリを対象としていて、LinuxのCのライブラリな
どに適応されているそうです。

BSDなどはほとんどなんでも自由に出来る形態ですね。

> ユーザがSDKを持っていればそれを使ってソースからビルドできる。
> そうでなければバイナリパッケージを展開して使う。
> というのは一般に言うオープンソースに入るでしょうか?

これでよいような気がします。というより我々がSDKを購入してユーザーに無
料配布してもSDKがオープンソースになるわけではないから、SDKのライセンス
がオープンソースにならない限り、こういう形でしか配布できないですよね。
問題は、こういう形態で配布しているSSをオープンソースと呼べるのかという
ことですが、よくわからない。というかこれを気にしても仕方がないですね。
フリーなTTSエンジンが出てこない限りどうしようもないですからね。