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May 13, 2011
続続・環境放射線のデータを解析してみた
ま、今回も解析していないけど。最近はなにかと多忙でなかなか環境放射線のフィッティングができない。とはいえ、近隣住民の方の強い要望があるようなので、最新のデータだけ示しておく。そろそろ自動更新するスクリプトを書かなければならないかとも思っている。来週は今週に比して時間がある(はず)なので。でも期待しないように。
順調に下がっていると言いたい所だが、もう半減期の短いヨウ素はほとんど崩壊しまったようで、半減期が長いセシウム134(約2年)と137(約30年)が残っているようだ。これらは半減期が長いため、徐々に崩壊はしていくのだが、減少率が小さい。そのため福島からの新たな放射性核子の供給が無い限り、ほぼ横ばいの状態が数年の単位で続くだろう。これは後日シミュレーションをする予定だ。最後の方でデータがガタガタしているのは、ここ数日に降った雨の影響だろう。
さて、計測開始以降の環境放射線による被曝量を計算してみた。グラフの各点の値をすべて足してしてみると、この28.8日で、186.4uSvだった。これから新たな放射性核子の供給が無いと仮定し、環境放射線量は前述の通り横ばいが続く、すなわち、最後の値の0.123uSv/hが続くとすると、186.4 + (365-28.8) x 0.123 x 24 = 1180 uSv となる。これは24時間、365日外に居た場合の被爆線量の推定値である。1日12時間外にいて、室内の線量は屋外の半分と仮定すると、この推定値の75%すなわち885uSvとなる。これは公衆被爆線量限度の年間1mSvを下回っている。
もちろんこの推定は根拠の無い仮定を含んでおり、信頼できる数値ではない。まぁこんなもんだろうという目安程度に見ていただきたい。
April 28, 2011
続・環境放射線のデータを解析してみた
いや、まだ解析はしていないけど。
どうやら近隣住民の方が興味をお持ちのようなので、計測器の温度変化による変動の補正をかけた、昨日の夜までのデータを示す。予測よりも減衰が遅いようだ。
前回のグラフと単位が異なっているのは、この数値が正確には環境中のγ線が検出器であるNaIシンチレータの中で失ったエネルギだからだ。今回の場合は1Gy/h=1Sv/hと考えてよい。また前回はヨウ素141で校正していたが、このデータはカリウム40で校正している。ちなみにカリウムは必須元素の一つなので、生きている限り人体中にもある。
測定器の高さは、測ったわけではないのだが、およそ1.5m程度である。
April 4, 2011
環境放射線のデータを解析してみた
福島の原発の事故が収まらない。船橋市にある職場で測定している環境放射線の線量データを解析してみた。

図の赤点は、2011年3月24日以降の環境放射線量測定値、青線は、放射線量のシミュレーション結果である。測定値一日周期で変動しているのは測定器の温度変化による影響によるものである。
半減期8日のヨウ素131と半減期30年のセシウム137だけを前提にした、目の子でフィッティングしたラフなものだがよく合っている。フィットした結果は以下の通りである。右辺第1項がヨウ素131、第2項がセシウム137の減衰の項である。定数項は事故前の環境放射線に相当する。
さて、このグラフをもっと長期的に見てみよう。
1ヶ月もすると順調に減って0.12uSv/h程度になるが、それからなかなか減らなくなる。これは、半減期の短いヨウ素131が先に減衰して、半減期が長いセシウム137が残るからだ。
また、式には定数項を除いて減衰の項しかなく、測定結果によく合っていることから、
測定開始(3月23日)以降、大気に放射性核子の大放出は無かったことがわかる。
事故前の放射線量は0.04~0.06uSv/hだったので、今回の事故で環境放射線がざっと2倍になってしまう。 セシウム137の半減期は30年なので、セシウム137が今の量の1/10になるには、ざっと100年かかる。 すなわち孫子の代まで、今回の事故で放出された放射性核子に晒すことになる。 まぁ実際は水に溶けて、地中深く流れたり、地下水、河川や海洋に流出するので もう少し短くなる。ちなみに0.1uSv/hやそこらというのは、事故前より高いとはいえ問題無い線量である。
