July 2009 Archives
昨日は部分日食。さんざん準備していたこともあり、無事に撮影成功。写真を載せておく。やっぱ7割欠けるとすごい。小学生の頃3割くらい欠ける日食を見たことを覚えている。その体験が今の私を生んだとも言えないこともない。
ごめんなさい。ウソです。写真は一昨日撮った月です。本当は厚い雲に阻まれて日食がおこったこともわかりませんでした。とはいえこれではさみしいので、硫黄島と太平洋上で撮影された皆既日食の動画へリンクを張っておこう。NHK Good Job!
硫黄島の村山解説員の冷静な解説がすばらしい。 落ち着いた声で皆既に入ったときの「あーすごい」や「ダイアモンドリングが、あーすばらしいですね。あー」と言葉を失うところが非常に良かった。東京の三宅さんが盛り上げようとするのをちゃんと抑えている。ぎゃーぎゃしゃべって時間を埋めるだけがアナウンサーの仕事ではない。「しばらくこの風景をご覧ください」と静寂をもって感動を伝えることもできるのだ。スタジオのゲスト解説員の「あーいいデータだ」に苦笑。この映像は、超高速インターネット衛星「きずな」の映像伝 送実験によって中継されたとのこと。これもまたすばらしい。
また太平洋上の神田愛花アナの、オリオン座のベテルギウスが肉眼で見えることに関して「晴れている時って、昼間は冬の星座であふれていたんですね」というコメントにはぐっときた。
方や床屋のテレビ見た民放の日食の生中継は、バラエティタッチでかなり以下略。日蝕の中継ではなくて、周りにいるはしゃぐ子供達の中継になっている。わざわざ奄美諸島まで特派員を出すならもっとちゃんとした人を出せよ。
口直しに、世界と宇宙からの日食を
先日、7月22日の日食の撮影にNDフィルタを使うようなことを書いたが、作戦変更。Baader Planetarium社製BAADER AstroSolar™ Safety Filmを使うことにした。金属蒸着?のペラペラのフィルムで、使用するには工作が必要だがA4サイズで3000円という安さ。早速同僚のBlog Watcher(コンカツ)のN女史が、ダンボールとコピー用紙とこのフィルムで、日食観察用のメガネを作ってくれた(写真上。下は私が作ったプロトタイプ)。
とはいえ、せっかくなので職場にあるレーザを使ってNDフィルタの赤外線透過率を測定してみた。今回使用したレーザは、自由電子レーザ(FEL)というレーザで、職場にあるものは1500nm~6000nmまで連続波長可変の赤外線を発生させることができる。今回の赤外線の波長は2000nm。NDフィルタはkenko社製のものを使用した。結果は以下の通り。
| Filter | IR-Power [mJ] | Transmission Factor[%] | |
|---|---|---|---|
| Direct | Filtered | ||
| ND-2 | 3.07 | 1.65 | 54±8 |
| ND-4 | 3.39 | 1.01 | 30±5 |
| ND-8 | 3.19 | 0.513 | 16±3 |
| ND-400 | 3.11 | 0.436 | 14±2 |
| AstroSolar™ | 2.84 | <0.002 | <0.07 |
この波長では、NDフィルタの透過率が思ったより透過率が低い。ND-8までは可視領域よりも透過率が若干高いくらいの特性を示している。あ~今日非線形結晶で可視を発生させていたので、可視でも測っとけばよかった。Astro Safety Filmは測定限界以下だったので、赤外線パワーメータの測定範囲の最小値で計算した。効果は抜群。少なくとも1000分の1になることは確認できた。
可視用NDフィルタの赤外領域の特性のデータはなかなか無いと思う。ましてやFEL使って測定したってのは、世界初かも(笑)。今週は2940nm、1600nmを発生させる予定なので時間を見つけて測定したい。ってか仕事しろって>俺


