ecoもファッション?
ローソンが温室効果ガス排出権を個人向けに売り始めた。買うと証書とカードをくれるらしい。ローソンが自主的に行っている環境保全・社会貢献活動の一環のようである。これを聞いたとき胡散臭さを感じたので調べてみた。
今回ローソンが売っている排出権は、アルゼンチンの風力発電所の建設によるClean Development Mechanism (CDM) で得たクレジット(排出権)である。この事業および排出権は国連の機関であるUNFCCC(United Nations Framework Convention on Climate Change)で認められているので、この排出権自体は問題ない。
正直言うと、ここまで調べて私は買っても良いかなと思った。なぜなら排出権の値段が上がったら売っぱらって一儲けしようと目論んだからだ。だがローソンのWebページを見ると購入した排出権は日本国政府の償却口座に移転済みで、転売はできないとのことだ。つまり効力切れの排出権を売っているということ。うーむ。いったい何の意味があるのか。これを買ったからといって、地球上の温室効果ガスが減る訳でもなければ、購入者が温室効果ガスを排出してよいという免罪符になるわけでもない。意味があるとすれば、日本の企業が獲得した排出権を海外に流出するのを防げることくらいか。
この話を持ってきてくれた、某(婚活)Blog Watcher N女史が、「なんかホワイトバンドと同じ香りがする」と指摘してくれた。ホワイトバンドとは、ちょっと前に流行った「ほっとけない 世界のまずしさ」をスローガンにして売り出した白い輪ゴムである。確か売り上げから全く寄付されていないということで、ひと騒動になったのが記憶に新しい。今思えば、事実上ホワイトバンドは「私は世界の貧困に関心があります」ということをアピールするアクセサリーだった。
私はこの指摘を聞いて、最初に感じた胡散臭さの原因がわかった。つまりこの排出権は「私はエコライフをしてますよ」ということをアピールするアクセサリーなのじゃないかと。なぜならこの排出権を買うと、「買った排出権は政府の償却口座に移転しましたよ」という証書のほかにカードがついてくるからだ。アクセサリーじゃなかったらカードは不要だろう。
ではいわゆる「地球にやさしい」生活をするにはどうすればよいのか。まず電気、ガソリン、灯油、ガス等の家庭、職場でのエネルギ消費量を減らすことだ。そして生活に必要ではない製品を極力購入しないことだ。なぜなら製造、流通、廃棄を通じて環境負荷を伴わない製品は(おそらく)存在しないからだ。
あえて断っておくが、私はローソンが売り始めた排出権を買うなといっているわけではない。むしろ私は買おうと思っている。合コンでカードを見せびらかして、蘊蓄をたれるって用途には絶好だからね。
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